【書評】バリュー投資家のための「米国株」データ分析【ひろめ著】の要約・感想をまとめ

本記事では、ひろめさんの著書

バリュー投資家のための「米国株」データ分析~ひと握りの優良株が割安になるときの見分け方~

を読んだ要約・感想をまとめています。

ひろめさんはバリュー投資家。

割安な米国優良株に投資して堅実に資産を増やす投資手法で資産を築いた方です。

具体的には

優良株≒25年以上連続増配銘柄

と定義されています。

集中投資というリスクを侵すのではなく、連続増配の優良株に丁寧に投資していく。

確かに堅実かつ再現性の高い手法です。

この本は、優良株の選定方法からデータ分析、さらには税金のことまで幅広い知識が学べる本です。

ひろめさんの著書「バリュー投資家のための「米国株」データ分析~ひと握りの優良株が割安になるときの見分け方~」を読んだ要約・感想をまとめました。

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「バリュー投資家のための米国株データ分析」の要約

ひろめさんの著書「バリュー投資家のための米国株データ分析」を要約すると

25年以上連続増配している優良株を探しましょう。
PERなどデータを分析して、その優良株が割安になったタイミングで投資しましょう。
異なるセクターの割安株にバランスよく投資しましょう。
適切な課税方式を選択して無駄な税金を払わないようにしましょう。

といった感じです。

ひろめさんは

優良株≒25年以上連続増配銘柄

と定義しています。

その理由は

不況下でも業績が安定している。

参入障壁の高い事業を持っている。

25年以上増配実績があり、株主還元に積極的。

長期的に市場平均を上回ってきた実績が配当貴族指数にある。

というもの。

優良株を見つけたら、割安なタイミングで投資をする。

つまり

株価<1株あたりの価値

がバリュー投資の本質。

相場の格言

「強気相場は、悲観の中に生まれ、懐疑の中に育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく」

まさにこれ。

バリュー投資とはみんなが悲観的で慄いているときに果敢に投資する手法。

ゆえに難しさがあります。

割安を測る指標として

PER(株価収益率)

PSR(株価売上高倍率)

PBR(株価純資産倍率)

があります。

この指標をもとに銘柄ごとに割安なバリュエーションを算出します。

100%割安なタイミングで投資することはできないとしても、分散投資しながら確度高く投資していくことで利益を重ねることができます。

米国株は下記のとおり業種別に11のセクターに分けることができます。

  1. エネルギー
  2. 情報技術
  3. 公益事業
  4. 資本財・サービス
  5. 生活必需品
  6. コミュニケーション・サービス
  7. 素材
  8. 一般消費財
  9. 不動産
  10. ヘルスケア
  11. 金融

1つのセクターに偏らないように異なるセクターに分散投資することでリスクを低減することをおすすめしています。

連続増配している割安な優良株に分散投資したら、最後に節税をします。

米国株投資で受け取る配当金には税金がかかります。

日本の税率20.315%は当然かかるのですが、米国株投資の配当金にはさらに米国の10%も課税されます。

これは二重課税になるので、確定申告をすれば米国10%分は取り戻すことができます。

ポートフォリオや現在の所得に合わせて適切な課税方式を選択する必要があります。

将来、配当金生活を送る場合はここら辺の知識が大切となってきます。

「バリュー投資家のための米国株データ分析」の感想

ひろめさんの著書「バリュー投資家のための米国株データ分析~ひと握りの優良株が割安になるときの見分け方~」は連続増配している高配当銘柄に的確に投資していく手法が書かれています。

短期間でガッツリ儲ける手法ではなく、

着実に
長期的に
安定的に

資産を築いていく手法です。

さらに、確実性を高めるために「割安な」タイミングでINするためのデータ分析手法が書かれています。

基本のキではありますが、

  • PER(株価収益率)
  • PSR(株価売上高倍率)
  • PBR(株価純資産倍率)

をしっかりと学ぶことができます。

さらに、他の投資本にはあまりない「税金」についてもしっかりと書かれています。

米国株に投資すると配当金には米国内で課税され、さらに課税後の配当金に日本国内の税金が課されます。

税率は

米国で10%
日本国内で20.315%

です。

つまり、年間100万円の配当金が出たとすると、米国で10%(10万円)が課税されて9万円になります。

さらに、その9万円に国内で20.315%(約18万円)が課税され、最終的な受け取り金額は約72万円となります。

配当金に対しては米国と日本国内で二重課税となるため、外国税額控除の制度があります。

確定申告することで、米国内で支払われた税金を所得税や住民税から控除できます。

NISA口座の場合は日本では非課税になりますが、米国では10%課税されます。

この知識を知るのと知らないとでは大違い。

米国高配当株で配当生活を送ろうとしている方は必読の本です。

まとめ

ひろめさんの著書

「バリュー投資家のための米国株データ分析~ひと握りの優良株が割安になるときの見分け方~」

を読んだ要約・感想をまとめました。

米国株で長期投資で着実に資産を積み上げていきたい方は本書を読むことをおすすめします。

割安を計る指標(PER・PSR・PBR等)を理解するのにも役立ちます。

米国株投資をする以上、必要となってくる米国課税についても理解を深めることができます。

  • 安定志向の方
  • 米国高配当株に投資したい方
  • 税金の知識を深めたい方

は是非読んでみてください。

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