ファイナンシャルプランナーの2級と3級は何が違うの?

本記事では

ファイナンシャルプランナー2級と3級って何が違うの?

という疑問にお答えします。

結論からいうと

  • 2級と3級で試験範囲はほぼ同じ
  • 3級は2択or3択問題、2級は4択問題
  • 3級は実技試験20問、2級は実技試験40問
  • 3級は直球の質問形式、2級は変化球を交えた質問形式

となります。

合格率は

3級:80~90%
2級:50~60%

とグッと難易度が上がります。

ファイナンシャルプランナー2級と3級の違いについて詳しくまとめました。

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【FP2級3級】試験範囲はほぼ同じ

ファイナンシャルプランナー2級と3級の試験範囲の違いをまとめてみました。

字部分が3級⇒2級で新たに増えた部分です。

        3級                         2級

A ライフプランニングと資金計画 A ライフプランニングと資金計画

ファイナンシャル・プランニングと倫理
ファイナンシャル・プランニングと関連法規
ライフプランニングの考え方・手法
社会保険
公的年金
企業年金・個人年金等
年金と税金
ライフプラン策定上の資金計画
ローンとカード
ライフプランニングと資金計画の最新の動向

ファイナンシャル・プランニングと倫理
ファイナンシャル・プランニングと関連法規
ライフプランニングの考え方・手法
社会保険
公的年金
企業年金・個人年金等
年金と税金
ライフプラン策定上の資金計画
中小法人の資金計画
ローンとカード
ライフプランニングと資金計画の最新の動向

B リスク管理 B リスク管理

リスクマネジメント
保険制度全般
生命保険
損害保険
第三分野の保険
リスク管理と保険
リスク管理の最新の動向

リスクマネジメント
保険制度全般
生命保険
損害保険
第三分野の保険
リスク管理と保険
リスク管理の最新の動向

C 金融資産運用 C 金融資産運用

マーケット環境の理解
預貯金・金融類似商品等
投資信託
債券投資
株式投資
外貨建商品
保険商品
金融派生商品
ポートフォリオ運用
金融商品と税金
セーフティネット
関連法規
金融資産運用の最新の動向

マーケット環境の理解
預貯金・金融類似商品等
投資信託
債券投資
株式投資
外貨建商品
保険商品
金融派生商品
ポートフォリオ運用
金融商品と税金
セーフティネット
関連法規
金融資産運用の最新の動向

D タックスプランニング D タックスプランニング

わが国の税制
所得税の仕組み
各種所得の内容
損益通算
所得控除
税額控除
所得税の申告と納付
個人住民税
個人事業税
タックスプランニングの最新の動向

わが国の税制
所得税の仕組み
各種所得の内容
損益通算
所得控除
税額控除
所得税の申告と納付
個人住民税
個人事業税
法人税
法人住民税
法人事業税
消費税
会社、役員間および会社間の税務
決算書と法人税申告書
諸外国の税制度
タックスプランニングの最新の動向

E 不動産 E 不動産

不動産の見方
不動産の取引
不動産に関する法令上の規制
不動産の取得・保有に係る税金
不動産の譲渡に係る税金
不動産の賃貸
不動産の有効活用
不動産の証券化
不動産の最新の動向

不動産の見方
不動産の取引
不動産に関する法令上の規制
不動産の取得・保有に係る税金
不動産の譲渡に係る税金
不動産の賃貸
不動産の有効活用
不動産の証券化
不動産の最新の動向

F 相続・事業承継 F 相続・事業承継

贈与と法律
贈与と税金
相続と法律
相続と税金
相続財産の評価(不動産以外)
相続財産の評価(不動産)
不動産の相続対策
相続と保険の活用
相続・事業承継の最新の動向

贈与と法律
贈与と税金
相続と法律
相続と税金
相続財産の評価(不動産以外)
相続財産の評価(不動産)
不動産の相続対策
相続と保険の活用
事業承継対策
事業と経営
相続・事業承継の最新の動向

2級では法人に関する内容が増えています。

個人だけではなく法人も対象とした知識が問われます。

とはいえ、大項目の6分野は2級も3級も同じ。

市販の参考書を2級と3級で見比べても少し2級が分厚くなったくらいの印象です。

試験範囲はほぼ同じですが、2級ではより専門的な知識が求められます。

【FP2級3級】出題形式の違い

ファイナンシャルプランナー2級と3級は出題形式が少し違いがあります。

項目 3級 2級
学科

60問

筆記(マークシート形式)

10:00~12:00(120分)

○×形式or三答択一式

60問

筆記(マークシート形式)

10:00~12:00(120分)

四答択一式

実技

20問

筆記(マークシート形式)

13:30~14:30(60分)

40問

筆記(記述式)

13:30~15:00(90分)

2級3級ともに合格基準は正答率60%以上です。

3級では○×形式の2択問題や3択問題でしたが、2級になると4択問題になります。

単純に正答確率が下がります。

さらに、実技試験がマークシート形式から記述式に変わります。

ちゃんと理解して計算等をしないと答えることができません。

3級と2級の決定的な違いは理解の深さ。

3級は直球質問がほとんどですが、2級は変化球質問も多くあります。

仕組みをしっかりと理解しておかないと合格できません。

【FP2級3級】合格率の違い

ファイナンシャルプランナー2級と3級では合格率に差があります。

3級と比べると2級は合格率がグッと下がります。

2022年5月実施3級FP技能検定試験結果

  3級 2級
  受検者数 合格者数 合格率 受検者数 合格者数 合格率
学科試験 39,231 32,707 83.37% 27,678 13,617 49.20%
実技試験 38,810 35,058 90.33% 23,237 14,432 62.11%

3級では80~90%の合格率ですが、2級になると50~60%の合格率に下がります。

それだけ難易度が上がるということです。

3級が難易度が比較的低い分、2級をナメてかかると痛い目に合います。

3級は暗記だけでも合格は可能ですが、2級は体系的に理解していないと解けない問題が多いです。

なぜそういう仕組みなのか。

なぜそういう計算をするのか。

を正しく理解する必要があります。

まとめ

ファイナンシャルプランナー2級と3級の違いについてまとめました。

2級と3級で試験範囲はほぼ同じです。

2級では法人に関する内容が追加されて、より専門的な知識が問われます。

出題形式も2択or3択問題(3級)から4択問題(2級)に選択肢が増えます。

問題数も実技試験が20問(3級)から40問(2級)に増えます。

2級になると、どストライク質問は少なくなります。

結果、合格率は

3級:80~90%
2級:50~60%

にグッと下がります。

3級は丸暗記で通用しますが、2級ではおそらく太刀打ちできないでしょう。

2級受験にあたっては体系的に理解することが必要です。

ファイナンシャルプランナー2級を取得すれば独立開業といった道も開けてきます。

2級と言えど侮らず充分に準備をしてから試験に臨みましょう。

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