超高配当ETF「QYLD」とは何ぞや?超わかりやすく解説

本記事では

QYLDとは?どんなETF?
QYLDの配当はいつもらえるの?
QYLDのメリット・デメリットは?

といった疑問を解決します。

QYLDは超高配当のETF。

グローバルX社が運用しているファンドでNASDAQ100に連動するカバード・コール ETFです。

年利回りは10%を誇ります。

税引き後を考慮しても7%と高い水準です。

しかも、毎月分配金がもらえます。

QYLDは最大のメリットは毎月高い利回りの分配金がもらえること。

とはいえQYLDにもデメリットがあります。

カバードコール戦略のETFのため値上がり益(キャピタルゲイン)は期待できません。

そして、VYMやSPYDのような高配当ETFと比較すると経費率は高めです。

また、株価下落時に分配金も減る可能性があります。

要するにちょっとクセのあるETFです。

高配当FTF「QYLD」の概要、メリット・デメリットをまとめました。

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QYLDとはどんなETF?

高配当ETF「QYLD」はNASDAQ100・カバード・コールETFです。

運用ファンドであるグローバルX社公式サイトから引用すると

カバード・コール戦略で利益を生み出そうとするもので、ナスダック100指数の株式を購入し、対応する同一指数のコール・オプションを売却します。

ま、なんのこっちゃわかりませんね(汗)

NASDAQ100・カバード・コール戦略とは?

NASDAQ100・カバード・コールとは、NASDAQ100を買い持ちしつつ、NASDAQ100のコールオプション(買う権利)を売ってオプション料を得る戦略です。

コールオプションとはオプション取引の買う権利のこと。

オプション取引ってのは、特定の商品(株式等)をあらかじめ定められた期日に、あらかじめ定められた価格で買う、または売る権利の取引のことです。

具体例を示します。

例えば、権利行使価格1,000円・オプション料20円だとしましょう。

この場合、コールオプションの売り手(グローバルX社)は

「NASDAQ100を1,000円で買える権利を買い手(投資家)に与える代わりに、オプション料20円を買い手から得る」

ことになります。

NASDAQ100の市場価格が上昇して1,500円になった場合

買い手(投資家)は500円の利益を得られるので1,000円で買える権利を行使します。

売り手(グローバルX社)は500円の値上がり益を捨てて、オプション料20円を得る。

NASDAQ100の市場価格が下落して500円になった場合

買い手(投資家)は500円の損失になるので1,000円で買える権利を放棄します。

売り手(グローバルX社)は本来500円損失のところ、オプション料20円を得られたので損失は480円で抑えられた。

ということになります。

つまり、QYLDのNASDAQ100・カバード・コール戦略FTFは、

NASDAQ100の値上がり益を放棄する代わりにオプション料を得る

という仕組みです。

ちなみに、オプション料はボラティリティが低いと下がり、ボラティリティが高いと上がる傾向があります。

QYLDの配当はいつもらえるの?

米国株では四半期ごとに年4回配当が出るケースが多いなか、QYLDはなんと毎月配当!!

毎月キャッシュが得られるという点でとても魅力的です。

本記事執筆現在のQYLDの分配利回りは

11.75%

税引き後でも利回り7%以上はあります。

単純計算で

  • 10万円投資すれば年間7,000円以上
  • 100万円投資すれば年間70,000円以上
  • 1,000万円投資すれば年間700,000円以上

の配当(税引き後)がもらえます。

高配当利回りとして有名なVYMが3.0%ほどなので、比較しても高配当なのは一目瞭然です。

1,000万円投資したとして年間700,000円(毎月58,333円)キャッシュが得られます。

毎月6万円弱が入ってきたなら家計が大変助かりますね。

QYLDのメリット・デメリットは?

税引き後でも配当利回り7%以上!!

毎月配当!!

高配当FTF「QYLD」最高かよ!!

と思いますが、そんなQYLDにもデメリットがあります。

QYLDのメリット

QYLDのメリットは前述のとおり、高配当でかつ毎月配当が得られること。

これに尽きます。

配当利回りではトップクラスを誇ります。

毎月配当なので定期的にキャッシュを得たい方にはとてもありがたいです。

QYLDのデメリット

そんなQYLDにもデメリットがあります。

デメリット①経費率が高め

QYLDの経費率は0.60%です。

対抗する高配当ETFでみると

VYMの経費率は0.06%

SPYDの経費率は0.07%

です。

単純に約10倍です。

QYLDは100万円投資すると6,000円の経費がかかります。

デメリット②値上がり益を得られない

前述のとおりQYLDはNASDAQカバードコールETF。

NASDAQの値上がり益は放棄してオプションを得るETFです。

アップダウンを繰り返していますが、長期的にみると株価は下落傾向。

NASDAQに連動するQQQと比較すると、QQQの値上がり益のほうがリターンが得られる結果となっています。

デメリット③減配のリスクあり

NASDAQ下落時は連れて下がるリスクがあります。

実際にコロナショックや2022年のアメリカ利上げ時には大きく下落しています。

グローバルX社公式にも記載されていますが、

分配金は株価の1%を上限

となっています。

つまり、株価下落が続けばQYLDは減配の可能性もあるのです。

メリット・デメリットを理解したうえで投資することが大切です。

まとめ

超高配当ETF「QYLD」のメリット・デメリットをまとめました。

QYLDは年利回り10%を超える超高配当ETF。

高配当でありながら毎月分配金がもらえます。

グローバルX社が運用しているファンドでNASDAQ100に連動するカバード・コール ETF。

QYLDは少々クセのあるETF。

値上がり益を放棄してオプション料を得るカバードコール戦略をとっています。

基本的にはキャピタルゲインは期待できないでしょう。

そして、株価下落局面では減配のリスクも潜んでいます。

特徴やクセを理解したうえで投資しましょう。

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