「パナソニックの配当金はいつ入るの?」
「配当金はいくらなの?」
という疑問にお答えします。
パナソニックの配当金が実際に手元に入ってくるのは、
中間配当が11月末頃、期末配当が5月末頃
の予定です。
つまり、権利確定日(9月末・3月末)から2~3ヶ月後です。
配当金の額は、半期ごとに予想が出て、決算後に金額が確定します。
パナソニックの2020年3月期(2019年度)の中間配当は15円となりました。
期末配当は現時点では未定。
第3四半期報告書が出る2020年2月頃に期末配当予想が出ると思います。
パナソニックの2020年3月期(2019年度)の配当利回りなど最新情報をまとめました。
パナソニックの配当金はいつ入る?
「パナソニックの株を買ったけど配当金はいつ入るの?」
と楽しみにしている方もいると思います。
大手株は高配当なので楽しみも倍増です。
パナソニックの配当の権利確定月は9月と3月。
とすれば、翌月の10月・4月には配当金が入る!?
と思いがちですが、もう少し時間がかかります。
中間決算が11月頃、本決算が5月頃に行われ、その決算説明会後に配当金額が決定します。
決算状況を見て、
「○○円の利益が出たから、株主に配当○○円を還元しよう!」
あるいは
「今期は●●円の減益だから、配当金は●●円に減らそう・・・」
と決まるのです。
実際に手元に配当金が入るのは権利確定日から2~3ヶ月後となります。
配当金計算書が届くのは、中間配当が11月末頃、期末配当が5月末頃予定です。
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パナソニックの配当金状況
パナソニックの過去5年の配当金状況をまとめてみました。
中間配当 | 期末配当 | 年間合計 | |
2016年3月期 | 8円 | 10円 | 18円 |
2017年3月期 | 10円 | 15円 | 25円 |
2018年3月期 | 10円 | 20円 | 30円 |
2019年3月期 | 15円 | 15円 | 30円 |
2020年3月期 | 15円 | 未定 | ?? |
パナソニックは毎年中間・期末に配当金を出しています。
少しずつですが、配当金はアップしてきています。
ですが、不安材料もあります。
今期の中間累計では前期比で減益となっています。
第113期 中間報告書を読み解き
パナソニックの第113期中間報告書を読み解いてみました。
パナソニックの財務状況をまとめました。
(単位:億円)
2017年度 | 2018年度 | 2019年度 (中間実績) | 2019年度 (年間予想) | |
売上高 | 79,822 | 80,027 | 38,444 | 77,000 |
営業利益 | 3,805 | 4,115 | 1403 | 3,000 |
当期純利益 | 2,360 | 2,841 | 1,009 | 2,000 |
昨年、一昨年と比べると売上高・営業利益・当期純利益すべてが減益傾向。
年間予想も前年度を下回る予想が出ています。
売上高が
79,000億円 ⇒ 77,000億円
と▲2,000億円の下方修正が出ました。
うーん、なんだか雲行きが怪しい業績です。
セグメント別業績
セグメント別の業績状況をまとめました。
(単位:億円)
売上高 | 営業利益 | 前年同月比 | 利益率 | |
アプライアンス | 13,758 | 529 | 98% | 3.8% |
ライフソリューションズ | 9,932 | 411 | 104% | 4.1% |
コネクティッド ソリューションズ | 5,186 | 363 | 94% | 7.0% |
オートモーティブ | 7,472 | ▲227 | 103% | ▲3.0% |
インダストリアル ソリューションズ | 6,579 | 164 | 90% | 2.5% |
見ると「オートモーティブ事業」が減益。
それ以外は利益は出ていますが、前年比マイナスで推移しています。
さらに事業別に深堀りしてみました。
アプライアンス
アプライアンスはわかりやすく言うと家電製品。
アプライアンスは、営業利益、営業利益とも増益となりました。
ルームエアコンがアジア・欧州で堅調に推移して、さらに大型空調が日本で伸長したとのこと。
洗濯機、冷蔵庫、美容家電等の白物家電は好調を維持。
テレビは日本では好調でしたが、欧州ではイマイチといったところのようです。
トータル的には増収増益です。
残念ながら前年比はマイナスです。
ライフソリューションズ
ライフソリューションズは主にハウジング事業で、それに付随する建材や分電盤などの商材販売もココに入ります。
ライフソリューションズは増収増益。
全てにおいて堅調に推移しているようです。
前年比プラスです。
コネクティッドソリューションズ
コネクティッドソリューションズは、プロジェクターや業務用カメラ、パソコンなどの事業。
コネクティッドソリューションズ全体では、減収減益。
Windows7サポート終了に伴う買い替え需要の拡大で、パソコン事業は好調に推移しました。
ですが、プロジェクターや業務用カメラがあまり伸びなかったようです。
前年比マイナスです。
オートモーティブ
オートモーティブは、車載機器及び車載電池事業。
車載機器は、中国自動車市場の悪化に加えて、開発費が膨れ上がって減益。
車載電池は、 売上高は、角形・円筒形ともに増産投資効果によって増収とのこと。
利益は出ていませんが、前年比はプラスです。
インダストリアルソリューションズ
インダストリアルソリューションズは主に電子デバイス事業です。
中国の設備投資需要の低迷等を受けて、 FAセンサ、モータが苦戦。
さらに、小型二次電池の減販。
中国の自動車市況低迷により、コンデンサ等の販売も落ち込んでいます。
市場としては厳しい状況で、前年比マイナスとなっています。
パナソニックの配当利回り
パナソニックの配当利回りはどれくらいなのでしょうか。
配当利回りの計算式は
配当利回り(%)= 1株当たりの年間配当金額 ÷ 1株購入価額 × 100
となります。
2020年3月期 (2019年度) の中間配当は15円。
期末配当は現時点では「未定」となっています。
仮に期末配当も15円だとして、
2019年11月1日時点での株価(980.8円)で計算すると
30 ÷ 980.8 × 100 = 3.05%
よって、配当利回りは3.05%となります。
大手株だけあって、配当利回りはなかなかイイと思います。
まとめ
2020年3月期(2019年度)の配当金は、中間配当が15円と決まりました。
期末配当も15円だとすると、配当利回りは3.05%です。
手元に配当金が入るのは、中間が11月末頃、期末が5月末頃の予定です。
配当金をもらいたいのであれば、必ず権利確定日に株を保有できているように、計画的に購入しましょう。
配当が入るのは、権利確定から少し時間がかかるので、待ち遠しい感はありますが楽しみに待ちましょう。